日記

6/14 ()

7時起床。スクリャービン24前奏曲から1~8を重点的に練習したのち、茄子を焼いた昼飯。

前の日にBOOKOFFジャケ買いした豊田徹也のアンダーカレントを読む。ビルエヴァンスとジムホールのアルバムを模したブックカバーに惹かれて購入したが、想像以上に良かった。底冷えするような夏の気だるさは季節が巡っても引きずられていく。気になって作者の名前をネットで調べたらかなり胡散臭い風貌の人間が出てきて嬉しい。別の作品も読もうと思う。

夜に出向こうと思っていた演奏会の当日券がないことを知り、諸々のやる気がなくなる。

なんとなく適当に近所の本屋で立ち読みしたり楽器を触ったり射精したりしてそのまま眠ってしまった。

 

 

6/15 ()

起床時からなんとなく怠い。ストレス由来の性欲で午前中から2回射精してしまう。どうしようもないので横になったまま出来損ないの怪文を制作したり音楽を聴いたりした。ヘブラーモーツァルトドビュッシー室内楽曲、ピリオド楽器で演奏されるショパン等。そのまま眠ってしまう。起きると気分がましになっていたので、少し楽器を練習した。同居している女が帰宅。あまり話したくないので逃げるように家事をする。ゴダール気狂いピエロをみる。明日は元気に過ごしたい。

 

6/16 ()

昼ごろ目が覚める。同居人から貰ったパンとコーヒーで食事。練習と呼べるのかもあやしい気の抜けた作業をした後、2日ぶりにシャワーを浴びる。流れていく脂を手のひらで感知するのはいい気分だ。また少し練習した後は朝方までフォロワーとだらだらLINEする。私はこの人のことが好きなので楽しかった。

 

6/17(土)

昼ごろ起きて高橋悠治青柳いづみこの演奏会に向かう。ベヒシュタインの古い楽器を使用して前半はクープラン、後半はシューベルトの連弾曲を演奏する趣向で、曲によってはモダンピアノも使用された。高橋悠治の相変わらずのクールさに痺れる。それぞれのソロはもちろん素晴らしく、連弾は臨場感溢れるスリリングな演奏で、シューベルトのデモーニッシュな部分が強調されていた。休憩時間ショールームで調子にのってピアノを試奏しまくっていると店長から名刺を渡される。こんなに高いピアノ買えるわけがない。3000円しか持っていないくせに「ありがとうございます」などと一丁前に言いながらスマートに受け取る。そう思いたいだけで実際にはぎこちないかもしれない。悔しい。帰って自分の演奏会で弾く曲を練習する。嫌な気分になった。